鯉に恋しよう♪

鯉に恋する人々

いろんな魚がいるなかで鯉は一番古くから日本人に愛されている魚と言えるでしょうね。それを裏付けるように全国にはたくさんの鯉にまつわるエピソードやお祭りなどがあります。ここでのテーマのように鯉に恋した人々の熱い想いが、これを読んでくれているみなさんにも伝わってくれると嬉しいです♪

長洲町「金魚と鯉の郷(さと)広場」

熊本県の北部にある長洲町は西南部を有明海に面していて、港は海の玄関口としても知られています。人口は約17000人と小さな町ですが、JRやフェリーが通り、交通の便に恵まれています。また、温暖な気候と豊かな自然が魅力の一つといえるでしょう。

造船業とアルミか工業を主体とした工業地帯でもあります。そんな長洲町は金魚の産地としても有名なんですよ。この金魚を町おこしに活かそうと1995年に「金魚と鯉の郷広場」が誕生しました!

この施設の目玉はやっぱり日本で唯一の金魚の水族館がある「金魚の館」です。ほかに「イベント広場」、「はらっぱ広場」、多目的広場があって、アスレチックや鯉が泳ぐ池、小川のせせらぎを身近に感じることができる「せせらぎ川」などがあります。金魚だけでなく、もちろん鯉も間近で見ることができ、子供から大人まで一緒に楽しめるようになっています。
毎年10月には金魚と錦鯉の品評会をメインにした「金魚と鯉の郷まつり」が開かれ、多くの愛好家たちでにぎわいます。

日本各地の「鯉まつり」

日本各地ではさまざまな「鯉まつり」が開催されています。数ある「鯉まつり」の中から、ここでは一番有名な「佐久鯉まつり」を中心に紹介することにしましょう。

「佐久鯉まつり」って?
佐久市は長野県東部、群馬県との県境にある町です。その佐久市には「佐久鯉まつり」というものがあります。佐久鯉って聞いたことありますか?今や全国ブランドとして名高い佐久鯉は200年以上もの古い歴史を持っています。昭和初期には全国一の生産量を誇っていたんですよ!

同時に鯉の博覧会や品評会などでも日本一の称号を得た魚なんです!そんな佐久鯉をたくさんの人に知ってもらおうと始まったのが「佐久鯉まつり」。1963(昭和38年)から始まって、今ではすっかり市民のお祭りとして親しまれています。

毎年5月に開かれるのですが、期間中は「ミス佐久鯉コンテスト」や「マラソン大会」などいろんな催し物で大変な盛り上がりを見せます。ちなみに鯉は佐久市の「市の魚」に制定されているんですよ。

その他の「鯉まつり」
そのほか「恋鯉祭り」(山形県東村山郡・新潟県糸魚川市)、「古岐の鯉祭り」(新潟県三川村)、鯉供養祭(山形県米沢市上杉神社)、「彩恋こい鯉まつり」(徳島県上勝町)など多数あります。

「広島東洋カープ」と鯉の関係

広島東洋カープ本拠地の広島市民球場・三塁側よりプロ野球の球団の一つ「広島東洋カープ」のカープって、何のことか知っていますよね?カープというのは英語のCarp(鯉)に由来しています。でも、なぜ鯉なのでしょう?

その名のとおり広島に本拠地があるこの球団。広島市を流れる太田川で鯉がたくさんとれたこと、広島城が鯉城といわれていること、それから出世魚として苦難を乗り越える鯉の姿を当時の広島の様子を重ねて復興・繁栄の想いを込めて名付けられました。

ちなみに「広島東洋カープ」のチームカラーの赤は錦鯉の色をイメージしているのかなと思っていたのですが、メジャーリーグ球団の一つレッドソックスにならったということらしいですね。

新潟県中越じしん」と鯉

今から3年前の2004年10月23日に新潟県で発生した「新潟県中越じしん」は、まだ記憶に新しいですよね。最大しんど7を観測した大じしんとなりました。この非常事態の中、養殖場などの鯉はどうしていたのでしょう?

鯉は新潟県の名物でもあるため、たくさんの鯉を養殖していました。ですが、養殖場が被害を受け、鯉が壊滅的になったことで仕事を失った人も大勢いました。ニュースのインタビューで鯉の養殖業を営んでいたあるおじいさんがこんなことを言っていました。

「長く鯉の養殖をしていると、土の栄養が吸い取られて地飽きという状態になります。じしんが起きることで土地が揺り動かされ、もう一度良い土の状態に戻る」と。その人はまたその土地で鯉の養殖を再開しました。

さらに翌年の2005年東京で開かれた錦鯉の品評会には新潟からも鯉が出品されたんですよ。新潟はじしんの影響で出品が危ぶまれていましたが、小千谷市と長岡市から合わせて26匹の鯉が出品されました。

どれも人々が養殖場などから一生懸命助け出した貴重な鯉です。新潟の人々にとって、鯉がどれほど大切なのかが分かるエピソードですね。滝を昇る鯉のように新潟県は着々と復興しています。鯉もその復興に一役かっているのでしょうね。

 

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